「2035年に、日本の正社員という働き方がなくなる」。
そんな話があるます。
この話の出どころは、厚生労働省が2016年に発表した「働き方の未来2035」という報告書です。
これは、専門家が集まって「20年後の2035年、仕事や社会はどう変わっているか」を予想し、提言としてまとめたものです。
では、なぜこんな予想が出てきたのか。
背景にあるのは、少子高齢化とAIの進化です。
日本で働く人の数は、これから間違いなく減っていきます。
一方でAIなどの技術が急速に進み、決まった手順を繰り返す仕事の多くは、機械が代わりに行うようになると考えられています。
こうした大きな変化に合わせて、働き方そのものも変わっていくだろう、というわけです。
では、報告書は正社員について何と書いているのか?
ポイントは、会社の仕組みそのものが変わるという点です。
将来、企業は「目的のはっきりしたプロジェクトの集まり」のようになり、人はプロジェクトの間だけその会社に所属し、終われば別の会社へ移る。
そんな働き方が増えると予想しています。
会社の内と外の境目があいまいになり、「正社員」と「非正規」という区別も、意味を持たなくなっていくかもしれない、というのです。
報告書は他にも、時間や場所に縛られない働き方が広がることや、働いた時間ではなく成果で評価されるようになることなどを挙げています。
実際、この予想の一部は、新型コロナをきっかけに、テレワークという形で早くも現実になりました。報告書が「実現までに5年かかる」と見ていた変化が、コロナ禍ではわずか数か月で広がったとも言われています。
ただし、これはあくまで一つの見通しです。
工場など、その場所で働くことが欠かせない仕事もありますし、20年後に本当にこの通りになるかは、誰にもわかりません。
しかし変化が早い世の中です。
「正社員がなくなる」というのもあり得なくはない話になりつつあります。
今までは、言われたこと、与えられたことだけをやっていれば、給料がもらえ生活できましたが、これからはそうはいかないかもしれません。
なぜなら役割を与えられ、実行する。
これはAIとロボットの得意分野だからです。
あなたにしかできないことは何でしょうか?
言われたことしか、しない人生。
そんな人生に果たして意味はあるでしょうか?
