2022年6月、日本では犬や猫へのマイクロチップ装着が義務化されました。迷子のペットを見つけやすくし、捨てられる動物を減らすことが目的です。チップはとても小さく外からは見えません。動物を守る制度ですが、「見えない形で管理する」仕組みが広がることについて、考える価値はあります。
技術や制度は、小さな範囲で導入された後に広がっていくことがあります。「今は関係ない」と思わず、将来どう使われるかを意識しておくことが大切です。
実際、近年の感染症対策では世界各地で行動制限がありました。オーストラリアでは厳しい移動制限、中国ではQRコードによる行動管理が行われました。どちらも「安全のため」が理由です。
考えたいのは、安全と自由のバランスです。管理は「安全」「安心」という言葉とセットで導入されます。しかし、それを断る自由がなくなったとき、本当に自由な社会でしょうか。ある選択をしなかった人が医療や教育で不利になるなら、それは強制と変わりません。
技術は暮らしを便利にしてくれます。でも、その技術がどう使われるかに関心を持つことも必要です。「安全のためだから」で終わらせず、立ち止まって考えてみましょう。

