「ディープステート」という言葉を聞いたことはありますか。直訳すると「深い国家」で、選挙で選ばれた政府とは別に、裏で世界を動かす支配者がいるという考え方です。もともとトルコで生まれた言葉ですが、今では世界中で陰謀論として語られています。
「ディープステートの一員」とされるのは、巨大な金融一族やCIAなどの諜報機関、国際組織、大企業、フリーメイソンなどです。これらが手を組み、世界を裏から動かしていると言われています。
この考えが広まったきっかけの一つが、トランプ大統領が「腐敗したエリートと戦う」と語ったことです。コロナ禍でも、ワクチン政策を「裏の支配者の仕業だ」と見る声がネット上で増えました。
では専門家はどう見ているのでしょうか。政治や経済に強い影響力を持つ人たちがいること自体は事実です。しかし「1つの秘密組織が世界を完全に支配している」という証拠は見つかっていません。説明のつかない出来事に理由を求めたいという心理が、陰謀論を広げていると指摘されています。
大切なのは、うわさをそのまま信じることでも、すべてを否定することでもありません。いろいろな情報に触れて、自分の頭で考える癖つけ、行動することです。

